次の休みはドロンします。

旅行記や漢方養生、派遣OL記、生活の知恵など。漢方養生指導士

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定時で帰ることの難しさ…「わたし、定時で帰ります。」を読んで思ったこと《働き方改革?》

働き方改革が叫ばれてる昨今ですが、みなさん定時で帰れてるんですかねー??
ちょっと前にドラマ化されてた「わたし、定時で帰ります。」の小説を読みました。

やあー、やっぱり定時で帰れないのって仕事ができないということなのか・・・なぜ自分は定時で帰る、有休をとると言えないんだろうか・・・と身につまされました。わたし派遣で働いてるから余計に色々考えちゃったよね。

 

定時で帰るは勇気のしるし 定時で帰るのに勇気が必要ってそもそもなんなんだ

主人公は32歳のOLユイ。仕事よりもプライベートを優先するタイプで、入社以来なにがあっても定時で帰ることを徹底してきました。

まわりには毎日定時で帰るユイをよく思わない同僚も多いけど、それも気にしないと自分だからといって仕事中はに言い聞かせてひとり定時で仕事を終える日々を送っています。
だからといって手を抜いているわけではなく、時間あたりの生産性の高さは社内トップクラス。いかに効率よく仕事をして定時に帰るかが彼女のテーマなのです。
そんなアンチ残業のユイはある日、プロジェクトのリーターになってしまう。

自分がリーダーになったからにはチーム全員で定時帰りを目指そうとするが、残業を美徳とする同僚、恐ろしく手際が悪く長時間働くのが当たり前となっている同僚、つらいとすぐ辞めたいという新人。

さらに異常な低予算で案件を受注し残業を強要する上司が現れ…?!ってなあらすじ。

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まず思ったのは、「定時で帰る」というテーマにストーリーの肉付けをして、よく作品がひとつ出来上がったなということ。ささいなことだと思いつつもやっぱり会社で働く身としては気になるよね…。


そして日本には「皆勤賞」っていう言葉があるけど、これ本当に必要?って思うことあるある。たとえば具合が悪いのに休むのには勇気がいる、休めないっていう人多いですよね。

それって休むのはいけないっていう刷り込みと、休んでもフォローしてくれる人がいないっていう恐怖が病気してでも会社に来させてると私は思ってる。これって健全じゃないよね。。かくいうわたしも休みたいけど休むのは抵抗あるタイプです。。


あと、わたしの前の仕事で台湾に事務所がある会社だった時、台湾の台風ってものすごいから台風の時は事務所全体で休むのが当たり前だったんです。

だけど日本はよっぽどのことがないと休みにならないし、去年電車が止まるってなってやっと休業になりましたよね。

なんか命を危険にさらしてまで仕事に向かう日本人の、人間の質が高いとは思えなかったんですよね。。でも勇気がないから休めないという。。


作品中、「定時で帰る は勇気のしるし」というセリフが出てくるんです。

これは周りの目に対しての勇気と、仕事を残して明日の自分を信じる勇気。明日の自分を信じられないという登場人物が出てくるんたけど、この気持ちめっちゃわかりますわたし。。

わたしも明日対処できるかわからないって思っちゃうから、残業してでも今日やって帰りたいって思っちゃうんだよね。はげしく頷きました。

 

働き方改革のこの時代、仕事が楽しくてたまらない人はどうするのか

作品中に仕事中毒の登場人物が出てくるんですが、ふと思った。ふつうの人が趣味に生きがいを見出してるように、いわゆる仕事が生きがいの人はこのご時世どうすればいいんだろうか。
無理して仕方なく仕事を頑張ってた人じゃなくて、めちゃくちゃ仕事が好きでたまらないひとだっているはずだよね。そういう人たちに仕事をする自由を奪うのも違う気がするけど、それをやめさせないと周りの人が無理して仕事してしまう…。
定時で帰りたい人に帰る勇気がないばっかりに、仕事ばっかりしていたい人の自由や人権は脅かされているのかも。自由な働き方をしていいよって言われてもうまくできないから、長く働くことを禁止しないといけないとゆう。

動き方改革が今後どうなるかはわからないけど、このままやみくもに「長時間労働をなくそう!」「残業をなくそう!」が進めば、がむしゃらに働きたいっていう人は会社員じゃなくて個人で自分の責任でやってくださいっていう世の中になるのですかね。

プライベートを大事にしたい人は意思表示するべきだし、長時間働きたい人はそれを他人に押し付けちゃいけないと思うんだけど、価値観が違う人が一緒に働いてる以上意見の違いがあるのは仕方ないよなー。別に働き方の話じゃなくても食い違うもん。話題の黒い羊みたいな。。

 

適性価格で仕事を受けることの勇気と大切さ。。

話の中でサービス残業覚悟の安い金額で受注を請け負ってしまうっていう部分があるんです。これもさ、きっと世の中に蔓延してるんだよね、買いたたきってやつ。
わたしたち派遣だってそう、割に合わないと思いながらも仕事がなかったらどうしようと思って辞められないとか賃上げ交渉できないとかよく聞く話。
ノマドワークだって聞こえはいいけど、クラウドソーシングのマッチングサイトでは実際ものすごい安い金額の案件も多いし。
わたしはどっちかっていうと「そういう働き方してるんだからしょうがないじゃん」って思う派で、それでも不満があるからといって辞めにくい。。あくまでその仕事を選んでるのは自分だからねって思って諦めるというか。
自尊心を持つことになるのかな…買いたたかれない勇気、これも今後必要じゃないかなって思いました。
そう言いながら、いまも辞める勇気がないのと、辞めた後のめんどくささに負けてる。せっかく派遣なのに自由を謳歌してないよね!意味ないよね!!

 

この本を読んで正しい働き方が分かるわけではないし、定時で帰るとか生温いこと言って、ってイライラする人も多いと思う。でもどこかしら共感できるところがあるんじゃないかな。

ドラマ版はこちら

 

 

斜め上をいってたお仕事小説「この世にたやすい仕事はない」の感想

www.kiravoyage.tokyo

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